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時代劇の撮影できる? 町家の楽しみ(産経新聞)

【麗し大和・記者の裏話】

 奈良にこれだけ立派な町並みが残っていようとは…。正直驚いた。近鉄八木西口から歩いて数分、飛鳥川を渡ると、とたんに目の前に古い町並みが見えてくる。よく「タイムスリップしたような」といわれるけれど、まさにそんな感じで、時代劇の撮影でもできそうな。

 まず、道路がせまい(笑)。両側に町家の軒が迫るようで、その雰囲気もまたいい。代表的な町家は国の重要文化財に指定されているだけでも8軒。道路に面した部屋には格子がはまり、かつては「みせのま」として使われていた場合が多い。細格子、太格子、出格子などデザインもいろいろあっておもしろい。

 2階は「つし2階」と呼ばれ、1階の半分ほどの高さで、デザインをこらした「虫籠(むしこ)」まどがしつらえられている。

 今西家=電車で来ると反対側の町の西南に建つ、城郭のような雰囲気の旧家。八つ棟造りと呼ばれる。町を代表する町家でなんと1650年築。春と秋に公開▽豊田家=1662年築、屋号は「紙八」。2階の壁面の意匠がかっこいい▽中橋家=米穀商で屋号は「米彦」▽河合家=江戸初期から続く造り酒屋で屋号は「上品寺屋」。清酒「出世男」が有名。出世男を使った酒ケーキがなかなか美味。そのほか、高木家、旧米谷家、音村家、上田家など。

 称念寺=浄土真宗本願寺派で、かつては今井御防と呼ばれた格式の高い寺。明治天皇の行幸の際には行在所となった。本尊、阿弥陀如来立像は本堂修理のため遷座中。

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